私はもともと本が大好きだったというような、人間ではありません。
父親は本が好きで、とにかく本を読みなさいと言われて育ったのと、家に本があったことがきっかけで本を手に取るようになりました。
しかし、本を家で読むよりも外で友達と遊ぶことやずっと続けていたバスケットボールに時間を使う方がずっと多かった・・・
特に小学生の読書感想文なんてひどいものだった。最初と最後だけ読んで、まとめて書く。まさに、提出するために読むようなもの。
本を読んでいたのは中学生くらいまでで、高校生や大学生では勉強、遊び、恋愛に、社会人になってからは仕事にと次第に本との距離が出来ていき、だんだんと本を読まなくなっていってしまいました。
私は本当に自分の好きな本に出合えていなかったんだろうな。
社会人で久しぶりに手に取った本は「TOEIC攻略本」だったり、「20代の内にしておくべきこと」のような自己啓発本だした。
いわゆる「自分には何か足りない、何か補わないと」という焦燥感に駆られて読む本ばかり・・・。
結婚、出産を経てますます本を読まなくなりました。
幼かった頃、中高大学、社会人を経てより一層、「自分は一体何者なのか」「自分の好きなことはなんなのか」「一体、自分の人生どうしたいのか」というような不安や悩み、焦りに日々駆られるようになっていきました。
他人と比較し、上へ上へと目指し、自分に何かが足りないと考えて、SNSで調べてはインターネットから情報を得る日々。
こういった自分自身に対する悩みや葛藤は自分が幼い事から抱いていたように思います。
でも、それに気が付いたのは夫の転勤に帯同するために仕事を辞め、自分の所属していたコミュニティ(社会)がごっそり抜けた時でした。
私は、「ダメな人」「私には何もない」「何が楽しくて何が好きで、胸をはって自身をもって自分の事を説明できない自分」という自分自身に×を付け、できるできないのものさししかなく、不安定な日々。
30歳半ばで訪れた「私は何かがおかしい」「変わりたい」という思いから、ふらっと行った図書館で一冊の本を手に取りました。
それが、本当に久しぶりの読書で2023年12月の約2年前のこと。
ここから「自分」について見つめ直していく日々が始まりました。
ここでは、私自身が助けてもらった本との出会いをもとに、少しずつ本の紹介をしていこうと思っています。